昨今、介護業界ではただリハビリを提供するだけでは生き残ることができず、目に見えて利用者様を評価してあげることができないと淘汰されてしまう世界に変わってきています。
目次
アウトカム評価が必要となる背景と改善メリット
- 競合他社もある中で利用者様から選ばれるため、高品質なサービスが求められる
⇒競合が利用していない仕組みで差別化ができ、評価・分析が分かりやすくできることでサービスの質改善につなげられる
- 介護人材不足もあり、効率的な経営をしなければいけない
⇒どのリハビリサービスが効果的だったかを分析でき、リソースの無駄使いを改善できる
介護保険が制定された当初は、“リハビリを提供する”ということ自体に価値があり報酬を得ることができたため、売上が上がりやすく持続しやすい環境でした。
しかし、近年では日本全体をあげて推奨されている科学的介護を筆頭にしたLIFE、リハビリ特化型事業所が取り組んでいる特殊なアウトカム評価などの影響で、介護事業所が取り組む利用者評価方法は今まで以上に深い内容が求められるようになってきております。
この流れに乗ることが出来なければ、地域で乱立する競合の事業所に勝ち切ることが出来ず、売上が伸び悩み、持続していくことが困難となります。
では、アウトカム評価をするにしても、更に人材が不足することが予想されている介護業界で果たして効果的な評価ができる専門的な介護人材はどれほどいるでしょうか?
そこで今回は、専門職でなくても利用者評価を手軽にできる「歩行分析」について紹介をさせていただきます。
ちなみに、弊社(ベストリハ株式会社)のデイサービスではウェアラブルデバイスを使用した「動作解析」を行っております。
ウェアラブルデバイスだととても効率よく運用することが可能なのです。
その理由についても記載しているため、是非さいごまでご覧ください。
“歩行分析” は専門職でなくてもできる?
従来からの一般的な歩行分析では専門的な知識が必要不可欠です。
しかし、デバイスを使った歩行分析では、専門的な知識がなくても利用できます。
多くのデバイスでは、データを自動で収集し、アプリで状態と問題点を視覚化してくれるため、対象者の歩行パターンや速度、バランス、歩幅などの課題を簡単に把握・分析できます。
分析ができれば、把握できた課題を事業所で行っているリハビリに落とし込み改善を図っていくことが可能になるのです。
歩行分析の種類について
では、現在の歩行分析方法にはどんな種類があるのでしょうか?
大きくまとめると、以下のような種類があります。
- 力学的分析
- 生理学的分析
- バランス評価
- 視覚的評価
- 動作解析
歩行分析の各種メリット・デメリットについて
以下は、それぞれの歩行分析方法のメリットとデメリットについてまとめております。
1.力学的分析(足圧センサー、フォースプレート)
メリット
- 歩行中の力や圧力分布を定量的に測定でき、具体的な数値が得られる。
デメリット
- 専用の機器(足圧センサーやフォースプレート)が必要で、費用が高い。
- 機器の設置や設定が結構手間。
2.生理学的分析(心拍数、消費酸素量)
メリット
- 身体的な負荷や健康状態を直接的に評価できる。
- 運動時の心拍数や酸素消費量のデータが得られ、フィットネス状態の把握が可能。
デメリット
- データ解釈には生理学的な専門知識が必要。
3.バランス評価(バランスボード、TUG)
メリット
- 短時間で気軽に実施でき、簡便である。
- 特殊なデバイスを要すことがないため多額なコストが発生しない。
デメリット
- 定量的データが不足する場合があり、主観的な要素が入ることも。
- 一部のテストは、特定の状況下での結果に偏りが出る。
4.視覚的評価(専門家による観察)
メリット
- 簡単に実施でき、専門家の経験に基づいた評価が得られる。
- 特殊なデバイスを要すことがない。
デメリット
- 専門家の主観的な判断に依存するため、評価が一貫しない可能性があり、再現性に乏しい。
5.動作解析(ビデオ、センサー、ウェアラブル)
メリット
- 詳細な関節の動きや体重移動を評価できる。
- データが視覚的に示され、理解しやすい。
- ウェアラブルデバイスは、日常生活の中でのデータ収集もできる。
デメリット
- 専用の機器やソフトウェアが必要で、高コストがかかる。
おすすめの歩行分析方法は?
今後の歩行分析では、専門職がいない事業所でも簡単に結果を数値化・分析でき、統一した見方と評価方法で標準化させることがとても重要になると存じます。
専門的な知識が無くても実施可能な歩行分析方法は下記2種類に絞られます。
- 力学的分析
- 動作解析
その中でも、特におすすめの方法が “ウェアラブル” を使用した「動作解析」になります。
動作分析であれば、分析結果を数値としてアウトプットできるデバイスが多いため専門的な解析力が無くても数値化して傾向から誰でも同じ評価をすることが可能になります。
また、力学的分析に必要なデバイスのコストと比較すると、圧倒的に安くデバイスを用意することが可能です。
しかし、同じ動作分析の中でも映像を分析するもの、センサーで動きを分析するものなど幾つか種類があります。映像を分析するデバイスだと数十万円するものが多いですが、センサーによる動作分析ができるウェアラブルであれば圧倒的に低コストで歩行分析ができます。
時計型のデバイスとなるため大きな機器が必要なく、一般的に用いられている内蔵されたセンサーを利用するためとても安価に継続して使うことが出来ます。
そこで私たちベストリハ株式会社のデイサービスでは、継続して運用できる「ウェアラブル」形式を採用しており、専用のスマートバンドを開発することで差別化を図っているのです。
体力測定時に歩行分析を同時実施したり、通所が無い日でも健康状態や歩行数を知ることができる仕組みを構築し、日々の営業活動へ活かしております。
歩行分析は競合事業所との差別化ポイントを作るだけでなく、営業活動を効果的にしたい、サービスの質を改善して稼働率を上げたいなどの課題解決へ寄与できるのではないかと存じます。
ぜひウェアラブルによる歩行分析に取り組んでみてはいかがでしょうか?
はやまるなら、自動で評価帳票を作成可能!
弊社で開発しているデイサービスソフト「はやまる」では、安価で歩行分析が可能なウェアラブル「スマートバンド」を提供しています。
更に、ウェアラブルが集計した時間や詳細データをリアルタイムで「はやまる」へ反映し、帳票類の自動作成を行うことが可能になっております。
本ホームページより、はやまるの資料をダウンロードいただけます。
無料デモや加算に関するご相談等も承っておりますので、ぜひお気軽にご活用ください。